1.25.2022

492. 夢の扉

 Sul Sul!


今回はヘンフォードのティーンエイジャー、
ラフルに注目をした回。

彼のためのおつかいを、
独自のオリジナル解釈に改編。
荒削りではあるが、
ストーリー仕立てにした記録。
それしか方法がなく・・・
それはまた"あとがき"でのお話。

宜しければ以下、
閲覧くださいませ。

💛

村長(ラビーナ)の息子で、
食料配達員でもあるラフルとフレディシムには、
今まですれ違うくらいの縁しかなかった。


そして今回のこの時が、
正式な初めましてとなったのである。


いつ知り合ったのか?
フレディの伴侶、
ギドリーとは既知の仲だった。


このラフルが、
ラーミの娘・ラシダーと良い仲なのは、
村中の人々が知るところ。
(Sims Wikiで調査済)


そしてフレディはその後も、
ラフルと話し続けた。


ラフルの話を聞いたフレディは、
そんなふうに頑張る彼の、
力になりたいと思ったのである。




フレディがそう切り出すとラフルは、
彼が必要としている手助けについて、
勢いよく話しを始めた。




少し驚いたフレディではあったが、
頑張り屋のこの少年のお願い事を、
気持ちよく引き受けた。

💛

約束の30分が経った頃、
フレディの家の玄関に続く石段を登る、
ラフルの後ろ姿があった。


そんな彼の頭の中には、
まだ誰にも話した事がない、
ある思いが駆け巡っていた。


『ヘンフォードを出たい』

ラフルが漠然と見ている夢。
そしてそれが、
どんな理由で突き動かされているのか?

夢の扉を開ける鍵も、まだ見つからない。




そんな事を考えていたら、
ノックもせずに勝手に上がり込んでいた、
自分がそこにいた。




そう言うとフレディは、
誰かに贈り物をする時に習慣的に使う、
"ヘンフォードのまごころ"
という素敵な名前の箱の中に、
一枚の写真を入れてラフルに手渡した。




決して上出来とは言えないこの写真に、
ラフルはその透き通った目を、
キラキラと輝かせていた。


ちょうどそんな時、
Windenburgで暮らす友達ミラから、
誘いの電話が入った。


そしてフレディは、
"今日はもう配達がない"と言うラフルを伴って、
出かける事にした。

💛

サンマイシューノに到着したラフルは、
その目にした光景に興奮していた。




初対面のミラとも、
言葉を交し始める。






なんの理由があって"必ず"という言葉が、
口から出たのか?
ラフルは自分でも分からなかったのだが、
その言葉には力がこもっていた。

💛

そんなラフルが次に興味を示したのは、
フェスティバル会場の横にある、
バスケットコートだった。




彼は身体を動かす事が、
とても好きなのだと言う。

楽し気なラフルを眺めていたフレディの口元が、
優しく綻んでいた。
そして彼と同じ歳頃だった自分に思いを馳せ、
こんな事を呟いた。




ミラはというと、
運動がさして好きでもなく、
仕方なさ気に2人に付き合ってくれていた。




『村にも娯楽があるといいな』
ラフルとフレディが話をしていたその時、
ミラに異変が起きたのである。






自分の身予期せぬ出来事に、
だいぶ慌てた様子のミラ。






ラフルの中では、
ミラと自分の母親が重なった瞬間だった。

💛

それから時が少し流れた頃、
ラフルがフレディを呼んだ。






そう言いながらラフルは、
まごころの箱をフレディに差し出した。




ラフルは想いの籠った品々を、
フレディへと贈ってくれた。




そしてなによりもその気持ちが、
とても嬉しいフレディだった。

💛

それからまた少し時間が流れ、




GFへの土産代わりの自撮りを終えたラフルが、
フレディの横に座り、
そして口を開いた。

『まだ誰にも話していない話と
母さんの話を聞いて』




『出て行くと言っても、
母さんは反対しないだろうから、
余計に話づらい』

その話を聞いてお節介だとは思いつつも、
また、
そのお節介もヘンフォードならではだと思い、
"自分から話してみる"と、
ラフルに告げたフレディだった。




『母さんが大好きな刺繍飾りを作って欲しい。
だけど照れ臭いから、
自分に代わって渡して欲しい』




追加されたラフルのお願いに対して
『しょうがないわね、もう!』
口ではそう言いつつも、
喜んで引き受けたフレディであった。

💛

ラフルを誘って、
サンマイシューノに出かけた翌日。


村の広場のベンチには、
ラフルから頼まれた刺繍を刺す、
フレディの姿があった。


そしてフレディは薄らとだが、
こんな風にも思った。




そんな事を考えながら刺繍を続けていると、
友人のユリがやって来た。
いい機会だと思い、
一児の母でもある彼女に、
自分の疑問を投げかけてみる事にした。

『子供の考えている事って、
親には分かるものなのかしら?』




『うちはまだ赤ちゃんだから、
泣き声でわかりやすい』
ユリはそう言うと、
祖母が話してくれたという話を、
フレディに話し出した。




ユリが話を続ける。








ユリの話を聞いて全てではないけれど、
だいぶ理解が出来たと思ったフレディは、
さっきよりも少し強く、こう思った。



💛

刺繍も完成して、その翌日の朝。


村の名物シニア・アグネスを側目に、
ラフルの母親の元へと急ぐ、
フレディの姿があった。




ラビーナに刺繍を差し出し、
話を切り出そうとしたところで・・・


ラビーナがフレディの言葉を遮った。
どうやら彼女はラフルの事を、
察しているらしい。


フレディが去って行った後、
息子の成長に口元を綻ばせながら、
彼女はこんな事を考えていた。


その後彼女は、
広場にいた自分の息子を見つけ、
そして2人は話を始めた。




💛

時同じくして自宅にいたフレディは、
ラフルとの約束のチョコレートパイを、
焼き始めていた。






そして焼き上がったチョコパイを携え、
ラフルの元へと足早に向かった。




フレディと行ったサンマイシューノが、
とても楽しかったと言う。


そしてフレディは約束のチョコレートパイを、
ラフルへと差し出した。






その後、目をキラキラさせながら、
ラフルが突然切り出した。




一旦自宅に戻り、
今度はチョコベリーを手にして、
ラフルの元へ再び向かった。




そして完璧でとびっきりのチョコベリーを、
ラフルに手渡す。




そして冒険の旅には一緒に行けないけれど、
チョイ出ならばいつでも誘えると思ったフレディは、
ラフルに言葉をかけた。




『そう言えばラフルはまだ、
海を見た事がないんじゃないかしら?
それとも雪山なんてどうかしら?』

💛

それから数日後。


広場のベンチで刺繍をさしているフレディの元へ、
ラビーナがやって来た。
そしてフレディに話しをし始めた。




その後もラビーナの話に、
静かに耳を傾けるフレディ。




そして今度は少し寂し気な表情を浮かべ、
さらに続けた。




そんなラビーナの話を聞きながら、
フレディは静かに笑みを浮かべていた。

そんな2人の元へ、
ラフルが駆け寄って来た。



💛

フレディとラビーナが、
一足先にその場を去ったその後・・・

夢の先にあるもの、その夢の扉の鍵が、
果たして何だったのか?
ラフルがこっそりと語ってくれた。




もちろんラビーナですら、
ラフルの夢のその先を、まだ知らない・・・


- Fin -

💛

それではみなさま
Happy Simming!

💛

[あとがき]

EAによる「おつかい」エピソードを、
オリジナル解釈にしました。
素人による改ストーリーなので、
詰めの甘さが多々あります。
その辺りはよしなに。


EAの話を元に記事を書いていたのだが、
雑訳のせいかなのか、
突っ込みどころが満載で支離滅裂。
それに輪をかけて、
読解力に乏しいプレイヤー(笑)。

これは困った。
このままではよろしくないと思い、
原文を元にオリジナル解釈をして、
ストーリー仕立てへと変更した。

何しろ理解に苦しんだ、
おつかいストーリーだったのであります。


さてさて。
プレイヤーが不思議に思い、
とても困った原文はこちら(笑)。
雑貼りでお目汚しなのだが、
興味のある方は画像クリックで、
拡大してどうぞ。