おいおいおい。
『今日も失恋だぜベイベー』
そんな冴えない気分の俺の元に、
一本の電話がかかって来た。
💛
「あなたに恋しちゃったんです!
今度デートしてくれませんか?」
今度とお化けは出ないって、
うちのばあちゃんがよく言ってたけど、
『お化けは出るけど、
今度は出ないかもしれない』
俺はそう思ったんだ。
デートじゃなくても、
そう思うと同時に、
出かける手はずをしていた。
だって、その声を、その言葉を聞いた時、
俺の中で何かがざわめいて、
だけどそれは、
決して心地の悪いものではなくて、
だから、だから・・・
確かめなくちゃいけないんだ。
💛
ああそうそう。
誰から連絡が来たのか、
話忘れていたね。
それは丁度、前回の下弦の月の日。
一週間ほど前のこと。
神のふりをしている、
ウチの小間使いが、
「憧れているとホニャラララ」を、
何か別のものと勘違いして、
俺に発動させた相手。
(よかったらその詳細については、
579の後半を覗いてやってくれ)
『それはない。期待はするな』
とほざいていた、
ウチの猪口才な小間使いめ。
勝利はこのルー様にあり!
WAOOOOO〜〜〜!
💛
そんなわけで俺は程なくして、
彼女が暮らすDel Sol Valleyの、
アップランドプレイスに到着した。
💛
到着した途端、
物凄く興奮しちゃった俺は、
思わず獣歩きしちゃってさ。
まあ、オオカミ人間なんだけどね。
💛
ノックをして、
ドアを開けた途端に・・・
彼女が飛びついて来た。
ハグの歓迎を受けたんだ。
え・・・そうだったの?
期待するなって言うからさ、
俺は考えないようにしてたんだ。
(再度・あの小間使いのヤロウ!)
俺、物凄く獣臭するだろうし、
だからまあ、
コロンは一度に半瓶ほど、
振りかけてはいるんだけどね。
そして彼女は分かっているとは、
思っていたんだけど・・・
💛
そんな時、
不意に小間使いがこう言った。
『この子、化粧濃過ぎない?』
ま、まあ、
言われてみればそうかもな・・・
そして小間使いは其れを調節すべく、
彼女の背後に回ったんだ。
そしてそれが終わったその後!?
その理由は分からなかった。
そして彼女が、
その事を打ち明けてくれたのは、
もう少し時間が過ぎてからの事だった。
だけどナンダッテ!?
何もするなと言う方が無理なんだ。
なあ小間使い、
彼女を着替えさせろよ。
う〜ん、
だけど俺が性急過ぎたか・・・
だけどその前にもう一度。
お願いだから、
着替えてくれベイベー。
💛
しかし彼女が着替える事はなく、
俺の背後に戻って来た小間使い。
(俺がまだ此処にいた事に、
相当びっくりしたらしい・笑)
💛
俺が性急だったとは言ったものの、
拒否されたのは事実だし、
かなりショックだった。
そして思わず鏡に向かって呟いた。
否、ボヤいた。
そう。
あの時(581)の、
ギドリーおじさんの言葉を思い出した。
『女とは残酷な生き物である』
(by ギドリー)
💛
それでも俺は気を取り直して、
彼女の話に耳を傾けた。
それと同時に俺は、
こんな事を考えていた。
俺はもう少しで、
何かを思い出そうと・・・
そして思い出した。
セレーネといた頃、
胸のあたりで鼓動していたのは、
心臓だけじゃなくて俺の心!
『トキメキ!』
💛
俺のモヤモヤがスッキリしたそんな時、
何やら意味ありげに、
彼女が口を開いた。
『ねえ、聞いて』
べネッサが何を言っているのか、
俺にはさっぱり分からなかった。
それでも俺は、
暫し考えてから、
そして思った事を口にした。
セレブへの気の迷い?
彼女は俺のこの状態を、
そんなふうに思っているのか?
こんなにときめいているのに?
そしてそれを言うのならば・・・
『なあべネッサ。
俺はただのオオカミ人間だけど、
それでもいい?』
💛
そして気がついたら俺は、
早朝まで彼女の部屋に居座っていた。
だからそのまま、
デートに誘う事にした。
向かった先は、
愛の聖地で有名なTartosa。
着いたと同時に小間使いが、
花を買えと俺に言った。
そしてそれを彼女に渡せと。
俺は鼻と、
それから耳もいいからね。
それなのにパンナコッタ〜!
否、
ナンテコッタ〜!
ベイベーそれは、
ないんじゃないの?
何故自分が気に入らなかった花を、
花と共に愛の言葉!
やってくれるじゃないか、
コンニャロめ〜!
俺はもう、メロメロ。
💛
小間使いが言う事には、
その後の俺の行動は、
満月の暴走に匹敵する程だったらしい。
💛
だから撮れ高の掲載は、
だいぶ割愛された。
それにしても、
彼女をセレブと言うのなら、
彼女のその笑顔と、
何よりも性格がセレブなんだ。
『君のその、心がセレブ』
彼女に対して、
少なくても俺はそう思うし、
俺にとってのセレブは彼女だけ。
💛
そして俺は迷わずに、
交際を申し込んだ。
彼女は快く、
OKをしてくれた。
そして俺達は・・・
さらに距離を縮めた。
💛
その後、
生まれたてのカップルの元に、
二人のご婦人がやって来た。
フレディ達から聞いていた、
愛の象徴・ドミニクとカミーユ。
💛
一緒に住んでいた事も、
そうなった経緯も、
フレディ達から聞いていた。
いつもの如くウチの小間使いが、
粗相をしたのが、
事の発端らしいけどね・・・
ただし今回は大手柄だ!
💛
最高の結果でデートも終わり、
そしてべネッサが帰った後、
俺は愛の象徴の片割れ、
ドミニクさんに、
一つだけ質問をした。
まだ出会ってはいなくても、
実の所、
少しは気になっていたからね。
そして彼女はこう答えた。
『運命のつがいだろうが無かろうが、
何をどう選んでも、それが自分の運命』
そして彼女はこう付け加えた。
少なくても、この時までは、
不死アビ、取ろうと思ってたけど・・・
💛
不死って、
実際はどうなんだろう・・・?
それについてはもう暫く、
考えてみる事にした。
💛
そして最後に、
『俺以外の俺へ』
べネッサとの仲が、
これからどうなるのかは、
誰にも分からないし、知る術もない。
だけど今言えるのは、
『このワールドに存在する俺』
ここにいるルー・ハウエルは、
自分の選んだこの運命に、
身を任せてみようと思う。
という事で、
他のワールドにいる沢山の俺へ
Happy Lou Simming!
💛
改めまして、
Sul Sul!
ルー坊が暴走して語り始めた今回(笑)。
なんという事でしょう!?
あんな状態のアプローチだったので、
ルーには期待しないよう、
説き伏せてあったのに、
まさかの電話に驚いた。
それでも、
電話番号を交換しておいてよかった。
(といいつつも、
交換してなくとも、
そして突拍子もない人から、
かかって来る時は来る。
その法則はわからない)
💛
さて。
早耳モーギンちゅあんから、
おめでとうの言葉をもらったルー坊。
そんなルー坊には、
『鋭い洞察力』をつけてあるので、
前回の下弦の月の夜では、
べネッサからアプローチをして来た、
その可能性が高い事を今更ながら確認。
(状況によってで、一概には言えないかもだけど)
それと、
この二人の恋愛ゲージの伸びは、
非常に緩やかです。
その意味が明確には分かっていない、
下弦の月の影響なのか何なのか?
友情ゲージの方は、
あっという間にフル。
それにしても、
何をそんなに話す事があるのか?
止む事のないお喋り。
しかし実はどちらかというと、
そのパターンの方が好きなプレイヤー。
あくまでも自分の場合は、
緑ゲージ = 信頼の証だと、
思っているんだ。
ドンと鳴った花火が、
パッと散るような恋じゃなくて、
ゆっくりでも長く、
愛を育んで欲しいものです。
そう言えば、
ファーストキスの後、
プロポーズがダイアログの1ページ目に、
早々と表示されていた事も記録(笑)。
だけどそれはまだ先の話。
ガッつくなルー坊。
💛
さてさて。
プレイヤーの仏心が動いた結果(笑)、
ウチでは狼同士の運命のつがいと言うものを、
目にする事はないと思うが、
だけどこうやって寄り道をしながら、
いいえ、
させられながら進んで行く、
狼パックであり、
常にゆっくりな、
うちのワールドなのであります。
最後までお付き合い下さり、
ありがとうございます。
それではみなさま
Happy Simming!
💛
PS : わかったから、まだ待て!(笑)