7.07.2022

583. 俺の心が鼓動した日

おいおいおい。
 

『今日も失恋だぜベイベー』


そんな冴えない気分の俺の元に、
一本の電話がかかって来た。

💛

「あなたに恋しちゃったんです!
今度デートしてくれませんか?」


今度とお化けは出ないって、
うちのばあちゃんがよく言ってたけど、


『お化けは出るけど、
今度は出ないかもしれない』
俺はそう思ったんだ。


デートじゃなくても、


何はともあれ、
今すぐ会いにいかなくちゃ!


そう思うと同時に、
出かける手はずをしていた。


だって、その声を、その言葉を聞いた時、
俺の中で何かがざわめいて、
だけどそれは、
決して心地の悪いものではなくて、
だから、だから・・・


その正体を、
確かめなくちゃいけないんだ。

💛

ああそうそう。
誰から連絡が来たのか、
話忘れていたね。


それは丁度、前回の下弦の月の日。
一週間ほど前のこと。
神のふりをしている、
ウチの小間使いが、


「憧れているとホニャラララ」を、
何か別のものと勘違いして、
俺に発動させた相手。
(よかったらその詳細については、
579の後半を覗いてやってくれ)


『それはない。期待はするな』
とほざいていた、
ウチの猪口才な小間使いめ。
勝利はこのルー様にあり!
WAOOOOO〜〜〜!

💛

そんなわけで俺は程なくして、
彼女が暮らすDel Sol Valleyの、
アップランドプレイスに到着した。

💛

到着した途端、
物凄く興奮しちゃった俺は、


思わず獣歩きしちゃってさ。
まあ、オオカミ人間なんだけどね。

💛

ノックをして、
ドアを開けた途端に・・・


彼女が飛びついて来た。
ハグの歓迎を受けたんだ。


え・・・そうだったの?
期待するなって言うからさ、
俺は考えないようにしてたんだ。
(再度・あの小間使いのヤロウ!)


俺、物凄く獣臭するだろうし、
だからまあ、
コロンは一度に半瓶ほど、
振りかけてはいるんだけどね。


そして彼女は分かっているとは、
思っていたんだけど・・・


俺は自分の口から打ち明けた。


そもそも"呪いの噛みつき"は、
持っていないんだけど、


"月光耐性"を、
取っておいてよかった〜(ホッ!)。
これで満月デート、イエ〜イ!


その後も彼女と話していると、
話題も全く尽きないし、
楽しくて仕方がなくて、
まるで矢のように、時間が過ぎて・・・

💛

そんな時、
不意に小間使いがこう言った。


『この子、化粧濃過ぎない?』
ま、まあ、
言われてみればそうかもな・・・


そして小間使いは其れを調節すべく、
彼女の背後に回ったんだ。
そしてそれが終わったその後!?

💛

彼女の顔が一瞬曇った・・・


その時の俺には、
その理由は分からなかった。


そして彼女が、
その事を打ち明けてくれたのは、
もう少し時間が過ぎてからの事だった。


何となく腹が減った俺は、
前回サヘーから買ってやった、
あのWDケーキを食べながら、
彼女と話続けた。


そしてその後・・・


だけどナンダッテ!?
なんで拒否なんだ?


友情関係の距離は、
急速に縮まっていったのに、
ピンクのゲージが足りないのか?

だけどそんな色っぽい格好で、
何もするなと言う方が無理なんだ。
なあ小間使い、
彼女を着替えさせろよ。


う〜ん、
だけど俺が性急過ぎたか・・・


だけどその前にもう一度。


お願いだから、
着替えてくれベイベー。

💛

しかし彼女が着替える事はなく、
俺の背後に戻って来た小間使い。
(俺がまだ此処にいた事に、
相当びっくりしたらしい・笑)

💛

俺が性急だったとは言ったものの、
拒否されたのは事実だし、
かなりショックだった。


そして思わず鏡に向かって呟いた。


否、ボヤいた。


そう。
あの時(581)の、
ギドリーおじさんの言葉を思い出した。


『女とは残酷な生き物である』
(by ギドリー)

💛

それでも俺は気を取り直して、
彼女の話に耳を傾けた。


それと同時に俺は、
こんな事を考えていた。


俺はもう少しで、
何かを思い出そうと・・・


そして思い出した。


セレーネといた頃、
胸のあたりで鼓動していたのは、
心臓だけじゃなくて俺の心!
『トキメキ!』

💛

俺のモヤモヤがスッキリしたそんな時、
何やら意味ありげに、
彼女が口を開いた。


『ねえ、聞いて』


べネッサが何を言っているのか、
俺にはさっぱり分からなかった。


それでも俺は、
暫し考えてから、
そして思った事を口にした。




セレブへの気の迷い?
彼女は俺のこの状態を、
そんなふうに思っているのか?


こんなにときめいているのに?


そしてそれを言うのならば・・・


『なあべネッサ。
俺はただのオオカミ人間だけど、
それでもいい?』

💛

そして気がついたら俺は、
早朝まで彼女の部屋に居座っていた。


だからそのまま、
デートに誘う事にした。
向かった先は、
愛の聖地で有名なTartosa。


着いたと同時に小間使いが、
花を買えと俺に言った。


そしてそれを彼女に渡せと。




俺は鼻と、
それから耳もいいからね。




それなのにパンナコッタ〜!


否、
ナンテコッタ〜!


ベイベーそれは、
ないんじゃないの?


ギドリーおじさんの言う事には、
一理も二理もあるんもんだと、
その時俺はつくづくそう思った。


そしてしかし、何故だ?


何故自分が気に入らなかった花を、
俺に贈ってくれるんだ?


しかし俺は、
その花に付着した彼女の香りに、


負けた・・・


そして彼女が俺に謝って来た。


『自分から先に贈りたかった』
おおお〜っ、
花と共に愛の言葉!


やってくれるじゃないか、
コンニャロめ〜!


俺はもう、メロメロ。

💛

小間使いが言う事には、
その後の俺の行動は、
満月の暴走に匹敵する程だったらしい。

💛







だから撮れ高の掲載は、
だいぶ割愛された。


それにしても、


彼女をセレブと言うのなら、
彼女のその笑顔と、
何よりも性格がセレブなんだ。


『君のその、心がセレブ』
彼女に対して、
少なくても俺はそう思うし、
俺にとってのセレブは彼女だけ。

💛

そして俺は迷わずに、
交際を申し込んだ。
彼女は快く、
OKをしてくれた。


そして俺達は・・・




さらに距離を縮めた。

💛

その後、
生まれたてのカップルの元に、


二人のご婦人がやって来た。
フレディ達から聞いていた、
愛の象徴・ドミニクとカミーユ。

💛

一緒に住んでいた事も、
そうなった経緯も、
フレディ達から聞いていた。

いつもの如くウチの小間使いが、
粗相をしたのが、
事の発端らしいけどね・・・

ただし今回は大手柄だ!

💛

最高の結果でデートも終わり、
そしてべネッサが帰った後、


俺は愛の象徴の片割れ、
ドミニクさんに、
一つだけ質問をした。
まだ出会ってはいなくても、
実の所、
少しは気になっていたからね。


そして彼女はこう答えた。
『運命のつがいだろうが無かろうが、
何をどう選んでも、それが自分の運命』


そして彼女はこう付け加えた。
少なくても、この時までは、
不死アビ、取ろうと思ってたけど・・・

💛

不死って、
実際はどうなんだろう・・・?
それについてはもう暫く、
考えてみる事にした。

💛

そして最後に、
『俺以外の俺へ』

べネッサとの仲が、
これからどうなるのかは、
誰にも分からないし、知る術もない。

だけど今言えるのは、
『このワールドに存在する俺』

ここにいるルー・ハウエルは、
自分の選んだこの運命に、
身を任せてみようと思う。


という事で、
他のワールドにいる沢山の俺へ
Happy Lou Simming!

💛

改めまして、
Sul Sul!

ルー坊が暴走して語り始めた今回(笑)。

なんという事でしょう!?
あんな状態のアプローチだったので、
ルーには期待しないよう、
説き伏せてあったのに、
まさかの電話に驚いた。

それでも、
電話番号を交換しておいてよかった。
(といいつつも、
交換してなくとも、
そして突拍子もない人から、
かかって来る時は来る。
その法則はわからない)

💛

さて。


早耳モーギンちゅあんから、
おめでとうの言葉をもらったルー坊。
そんなルー坊には、
『鋭い洞察力』をつけてあるので、
前回の下弦の月の夜では、
べネッサからアプローチをして来た、
その可能性が高い事を今更ながら確認。
(状況によってで、一概には言えないかもだけど)


それと、
この二人の恋愛ゲージの伸びは、
非常に緩やかです。
その意味が明確には分かっていない、
下弦の月の影響なのか何なのか?


友情ゲージの方は、
あっという間にフル。

それにしても、
何をそんなに話す事があるのか?
止む事のないお喋り。


しかし実はどちらかというと、
そのパターンの方が好きなプレイヤー。
あくまでも自分の場合は、
緑ゲージ = 信頼の証だと、
思っているんだ。


ドンと鳴った花火が、
パッと散るような恋じゃなくて、
ゆっくりでも長く、
愛を育んで欲しいものです。


そう言えば、


ファーストキスの後、
プロポーズがダイアログの1ページ目に、
早々と表示されていた事も記録(笑)。
だけどそれはまだ先の話。
ガッつくなルー坊。

💛

さてさて。
プレイヤーの仏心が動いた結果(笑)、

ウチでは狼同士の運命のつがいと言うものを、
目にする事はないと思うが、

だけどこうやって寄り道をしながら、
いいえ、
させられながら進んで行く、
狼パックであり、
常にゆっくりな、
うちのワールドなのであります。

最後までお付き合い下さり、
ありがとうございます。

それではみなさま
Happy Simming!

💛

PS : わかったから、まだ待て!(笑)